2025.07.23
営業
多彩な業務で磨かれた、俯瞰力と多面的思考力
#03 営業部業務課 尾屋家さん
勤務
本社・神奈川第1工場
所属
営業本部
営業部業務課
グループリーダー
経歴
2003年 マグトロニクスへ入社(技術部に配属)
2003年 業務部
2007~2009年 産前産後休暇・育児休暇を経て、復職
2010~2011年 産前産後休暇・育児休暇を経て、復職
2011年 品質管理部(現:検査課)
2013年 技術部営業支援課
2019年 営業部
現在 営業部業務課にて、グループリーダーとして営業社内業務全般に従事
多様な部署経験を通じ、業務知識を築く
2003年に事務職希望で入社しました。安定性や通勤の利便性など、さまざまな観点から総合的に考えた結果、事務職に魅力を感じたためです。また、事務職は出産後も続けやすいという母からの助言も後押しになりました。
入社後は、まず技術部に約1か月間配属され、その後、業務部へ異動となりました。業務部では、お客様から届く大まかな仕様書をもとに、型式や管理番号などで情報を整理し社内仕様へと置き換え、整えた仕様書を製造部門へ展開する「仕様展開業務」(以下、仕様展開)を主に担当していました。
その後、2回の産前産後休暇・育児休暇を取得し、2度目の復職のタイミングで組織編成があり、品質管理部に配属となりました。品質管理部ではケーブル検査を担当し、多角的な視点からマグトロニクスの業務を学べる貴重な経験となりました。
現在は、営業部業務課に所属し、再び仕様展開や他部門で算出した原価情報をもとに見積書を作成・提出する業務に従事し、受注売上関連業務などを担当しています。
現場経験で深めた、業務理解と俯瞰力
育児休暇を経て配属となった品質管理部(現在の製造部検査課)では、ケーブルの検査業務を担当しました。事務職を希望して入社した私にとって、現場への配属には当初多少の戸惑いがありましたが、実際に業務を担当してみると、これまで経験したことのない業務内容が新鮮でとても楽しく感じられ、気づけば2年間現場で勤務していました。
品質管理部では、図面の見方をはじめ、線材・コネクタ・端子の種類、取付方法、配線、導通確認など、それまでの事務業務だけでは知り得なかった多くのことを学びました。製品を実際に目で見て検査することで、安全性や品質保持に関する理解も深まりました。
一番印象に残り、学びが大きかったのは、業務部に在籍していた頃に仕様展開で関わってきた製品を、実物として目にし「こういう製品だったのか」と改めて実感することができたことです。
仕様展開に従事していた頃は、製品名や管理番号を扱いながらも、実際にどんなものなのか、どこで使われるのかまでは、完全にイメージしきれない部分もある中、日々文字や数字と向き合って業務に取り組んでいました。
そして、その後品質管理部で実物を見て検査をした経験を経たことで、再び仕様展開の業務に携わったとき、物の見え方・捉え方が大きく変わりました。文字や数字の情報を見るだけで「これはどこで使われる部品か」「どんなものか」を、具体的にはっきりイメージできるようになり、業務理解を格段に深めることができました。
品質管理部での経験は、私の中で特に印象に残っており、マグトロニクスの業務を俯瞰的に捉えられるようになった大きなきっかけでした。同時に、この時の経験で得た気づきや学びは、現在の業務でも大いに役立っていると感じています。
理解の深化と、多面的思考力を磨く
現在、所属している営業部業務課では、受注・売上処理、日計表の作成、得意先情報の確認やメール対応、見積書の整形・提出、請求書の作成、仕様展開などを担当しており、営業課のサポートも大きな仕事です。
業務課での業務において、前段で述べた業務理解の経験が大きく活かされています。「これはどこで使われる部品か」を具体的にイメージできるようになったことは、特に新規手配 (新規受注案件の社内手配などを行う際)に役立っています。
例えば、圧接かはんだかで製造工数が大きく変わるのですが、技術部営業支援課時代に見積作成 を経験していたことで、手配時におおよその工数感や価格感を把握できるようになりました。その結果、お客様からの問い合わせ対応もスムーズになり、仕事の精度とスピードが格段に上がったと実感しています。
さらに、業務課での仕事を通じて、物事の捉え方や考え方について本当に多くの事を学ばせていただきました。特に、直属の 上司の影響は大きく、一つの物事でも、視点を変えることで見え方が変わり、結論に至るまでの考え方そのものも変わってくること、そして一方向からだけでなく多方面から総合的に考えることの大切さを、日々の業務の中で教えていただきました。
例えば、最近よくグラフ作成を頼まれるのですが、そのグラフひとつとっても、見え方や、何を示しているのかという解釈が変わってくることに気づかされます。ああ、そうなんだな、と毎回とても勉強になっています。
一つ一つを深く知る大切さを知り、経験も重ねたことで、私は業務を俯瞰的に捉えるだけでなく、物事を多面的に捉えることを教わりました。この学びは、現在の業務を進める上でも大きな支えとなっています。こうした考え方は、これから先もずっと大切にしていきたいと思っています。
一つ一つを深く知る大切さを知り、経験も重ねたことで、私は業務を俯瞰的に捉えるだけでなく、物事を多面的に捉えることを教わりました。この学びは、現在の業務を進める上でも大きな支えとなっています。こうした考え方は、これから先もずっと大切にしていきたいと思っています。
働きやすさを力に、自ら未来を創る
現在は主にデータの集計や分析を通じて、情報のアイデアを学んでいますが、今後は「自分の視点で業務に役立つものを提案し、作り上げていきたい」と考えています。
営業部は営業課と業務課に分かれており、業務課は受注額を直接上げるというよりは、見積書などの書類作成をメインで担当しているため、営業部全体に役立つ資料を自発的に作成できたらと思っています。どのような資料が営業課の役に立ち、最終的に受注や売上につながるかを考え、自ら提案し実現していくことが今の目標です。
また、マグトロニクスの職場環境は部署や工場によって異なるものの、役職や立場に関係なく相談しやすく自由な意見交換ができる風通しの良い場だと感じています。働き方についても、柔軟で多様な制度の導入が進み、定着にむかっているように感じます。
私が育休を取得した頃よりも、今では法令よりも手厚い制度が整っています。例えば、法令では子が3歳未満まで時短勤務が認められている中、マグトロニクスでは12歳まで時短勤務が可能です。個人的な実感として、子どもが小学校に上がったあとの方が、保育園時代よりも大変でした。行事やイベントが平日に集中しているうえ、学童の送迎ルールも厳しく、就業時間に間に合わないことが多かったからです。現在、フレックス制度の導入も検討されていると聞いており、実現すれば一層働きやすい職場になると期待しています。
子育ての話をすると、特に若い女性社員にとっては、こうした制度の有無が「続けるか辞めるか」の大きな分岐点になると思います。だからこそ、さまざまな制度が充実していることは、社員にとって何よりの支えになると感じています。こうした職場の支えも活用し、自ら動いて業務に貢献したいという思いを胸に、これからも成長し続けたいと思っています。

他拠点のメンバーとは普段なかなか顔をあわせられる機会がないため、
カメラをONにしたオンライン会議が嬉しく、笑顔になりました
ある日のスケジュール
8:30 始業、メールチェック
9:00 受注処理
10:00 お見積書・ご請求書作成
11:00 仕様展開・仕様変更業務
12:00 お昼休憩
13:00 差額伝票処理
14:00 売上処理
15:00 出荷・納品確認、連絡
16:00 日計表作成
17:00 データ集計・ファイリングなど
17:15 終業
【一問一答】わたしの最適解
ー 好きな言葉は?
ありがとうは魔法の言葉
ー ご自身の仕事の流儀は?
とりあえずやってみる・経験してみること
ー プライベートで叶えたい夢は?
満天の夜空でたくさんの流星群をみること
※掲載内容は、2025年6月取材当時のものです。