員紹介

Interview

2025.12.11

製造

思いやりを大切に、プロとして品質を守り抜く

#04 神奈川第2工場製造部検査課 對馬さん

勤務
神奈川第2工場

所属
EMS事業本部
神奈川第2工場製造部検査課
グループリーダー

経歴
2020年 新卒入社(神奈川第2工場製造部製造1課に配属)
2020年10月 神奈川第2工場製造部検査課
現在 検査課にてグループリーダーとして、検査およびマネジメント業務に従事

手に職をつけたい──その想いが、電子技術への道を拓く

私は短期大学で電子技術を専攻していました。配線やケーブルに関する実技では、周波数を調べる実験なども行っていました。卒業研究では、シーケンス制御を使った「もぐらたたき」を制作しました。テーマ決めから回路図や設計図づくり、仕組みの検討まで、すべて自分で進めました。

電子技術科に興味を持ったきっかけは、オープンキャンパスで電子砂時計を作っているのを見たことです。面白いなと感じたのと同時に、私はもともと「手に職をつけたい」という考えがありました。進学しても自分のやりたいことが見つからないと迷ってしまうと思っていて、技術を身につけておけば進路を絞りやすいと感じ、技術系の学校に進むことを決めました。

マグトロニクスを知ったのは、学校の先生に勧められたことがきっかけで、インターンへも参加しました。ほかの会社にインターンへ行った友人の話を聞くうちに、マグトロニクスは「工場が綺麗で働きやすい環境」だということを知り、より魅力を感じました。そして短大卒業後、入社を決意しました。

思いやりが、品質を守る。 検査は「わかりやすさ」が要

入社して最初の半年程は製造1課で製造を担当し、その後検査課へ配属され、今に至ります。検査課では、検査以降の工程は、基本的にすべて業務範囲です。検査・梱包・出荷準備を担当しています。

現在は基本的に外観検査を担当しています。ケーブルはかなり重いので、梱包作業などは私が率先して行うようにしています。時々、別の検査で人手が足りないと応援要請が入ることがあり、そういった場合も積極的に応援に行っています。

私の所属する検査課は、決まったお客様の特定の機械に使用する製品検査を担っており、5名体制で社外不具合の防止活動や、社内不具合の削減に取り組んでいます。

不具合の防止活動としては、主に図面の「わかりやすさ」の改善があります。見づらかったり曖昧だったりする部分を見つけたら、生産技術の方に共有して図面への追記を依頼し、誰が見ても理解しやすいように整えていきます。

ぱっと見て判断しにくい製品でも、図面に一言添えるだけで「こうすればいいんだな」とすぐに分かり、間違い防止につながります。製造から出荷までの最後の砦として、初めて扱う人でも正しく判断できるレベルの、分かりやすい状態にしておくことが重要だと感じています。

また、分からないことがあれば、何回でも聞いてもらうようにしています。今は会社から支給されている携帯端末で図面や部品を調べられるので、検査は時間をかけてでも正確に進めてもらうことを大事にしています。
もちろんスピードも求められますが、社外不良が出てしまったら元も子もありません。状況を見極めながら、私は時間をかけても良品をつくる姿勢を大切にしています。

多能工化が助け合いを生み、一人ひとりの価値が輝く職場へ

こちらから応援に行くこともあれば、逆に応援をお願いすることもあります。その際にスムーズに助けてもらうためには、相手に業務を理解してもらうことが欠かせません。だからこそ、教育や指導も私の大切な業務の一つです。

今でこそ応援要請をすれば「助ける・助け合う」という文化が当たり前になっていますが、検査課に配属された当初は、業務内容が分からない方も多かったので、その都度一緒に確認したり、必要なことをお伝えするように心がけていました。

こうした状況を解消しようという流れが生まれた背景には、数年前に会社として「多能工化を進めていきましょう」という方針が出たことがあります。一人が休んでしまうと、その人にしかできない作業が止まってしまう、いわゆる属人化している業務があったため、それを解消し、生産を安定させる取り組みが推進されてきました。

今では多能工化が進み、皆がさまざまな業務を理解してくれるようになり、応援のやり取りもとてもスムーズになりました。チーム全体として「オールマイティに動ける人材」が育ってきて、一人ひとりの価値が上がり、互いに補い合えるポジティブな流れができてきたと感じています。

製造の方でも、1課・2課の間で人が足りない時に移動して生産を進めていますし、神奈川第2工場全体として、だいぶ良い形になってきているのではないかと思います。

任される喜びを力に、全体を見渡せる検査のプロフェッショナルへ

これまでの業務で一番印象に残っているのは、現在担当している製品の検査業務を自分中心に任せてもらえたことです。4年ほど前から自分が主担当として任されるようになり、少しずつ任される業務も増えてきています。私にとって大きな経験だと感じています。 

その中で、現在担当している製品の検査作業予定表の作成も、私の役割です。出荷が多い日は前倒しで作業したり、状況に合わせて調整したりしながら、現場が滞らずに進むよう整えています。作業したいタイミングで必要なモノが揃い、全体がスムーズに流れていく瞬間は、快感であり大きなやりがいです。

今後は、グループリーダーとしても検査のプロフェッショナルとしても、今担当している範囲だけにとどまらず、もっと広い視野で全体を見られるようになることが目標です。

工場には各工程のプロがいますが、私は「全工程を横断して、広い視点で判断できる」スキルを身につけたいと考えています。検査課は製品の品質を守る最後の砦でもあるので、その責任をしっかり果たしていきたいと思っています。

最近、仕事で笑顔(スマイル)になった出来事は、「社内のみんなが助け合っているとき」。
忙しい時でも、みんなが嫌な顔ひとつせず丁寧に教えてくれます。その優しさにいつも救われています。

ある日のスケジュール
 
8:30 始業
  9:00 ケーブル検査
11:00 本体出荷準備 
12:30 お昼休憩
13:15 ケーブル検査
16:00 単品ケーブル出荷準備&管理業務
17:15 終業


【一問一答】わたしの最適解
ー 座右の銘は?
奇麗な環境、作業

ー ご自身の仕事の流儀は?
次工程への思いやり。

ー プライベートで叶えたい夢は?
家を買う

※掲載内容は、2025年11月取材当時のものです。

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